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「ばるば★ろっさ」
「ドミニオン」
【ばるば★ろっさ】
今回はアークライト製ドミニオン派生ゲーム第3弾、「ばるば★ろっさ」の3人プレイからスタート。
ドミニオン派生ではありますが、かなりドミニオンと近かった「くにとりっ!」に比べるとドミニオン離れがより進んでいる印象を受けます。
主な勝利点となる都市カードは、補給カード(=お金カード)では獲得することができず、各種部隊を展開して稼いだ戦闘力でのみ獲得することができます。
ともすると合戦が発生しないことすらあり得た「くにとりっ!」と違い、部隊の展開とそれに伴う戦闘は必須です。
また、戦闘によって獲得したカードの殆どが、デッキに入らないところも特徴的です。
そのため、デッキが「腐る」のを嫌って戦闘をしない、ということにはならず、十分な戦闘力を手にすれば、毎手番戦闘を行わない理由がありません。
作戦ポイント(=アクション)を2消費するカードがあるのもドミニオンと違うところ。
これらは戦闘を大幅に有利にする戦車カードで、アクション数を確保してこれらをどう展開していくかはゲームのポイントと言えるでしょう。
今回は後半、みんながこれにはまってしまい、戦車がなかなか場に出せずに往生することになりました。
初プレイで勝手が分からないため、まずは補給カードを獲得する方針でプレイ。
その合間に、安いコストの配備可能カードを並べていき、都市カードへの足掛かりとなる高地、陣地を獲得することを狙います。
ここで全員「野戦補充大隊」を軽視していたのが、最後の最後で響くことになろうとは・・・。
中盤に差し掛かり、いよいよ戦車が場に出てきます。
こうなると都市カードの攻略が進んでいきますが、都市侵攻の際にランダムでオープンされる「イベントカード」がなかなかの曲者です。
ギリギリの戦力で戦闘に入ってしまうと思わぬイベントで敗北を喫することになるので、多少の余裕は持っていなければなりません。
今回はこれ君がイベントカードの運が良く、かなり良い調子で都市攻略を進めていきました。
後半に入り、戦車が増えると今度はその配置に手間取るようになります。
一気に配置を進めるカードもあるのですが、どういうわけか丁度いいところにそのカードがやってこず、配置できない戦車を抱えて悶絶することしきり。
この時、捨て札にすることでアクションを+1する「野戦補充大隊」が活きることに、全員ようやく気づいたのでした。
結局、やや力技で無理矢理大量の戦車を配置したこれ君が、大軍をもってモスクワを陥落させて勝利しました。
私はその前の手番でモスクワに攻め入りましたが、事前の計算どおり僅か1の戦闘力差に泣きましたw
冒頭に書いたとおり、ドミニオン派生ではあるものの、別ゲーム感が強いです。
オリジナリティが強くなった、という点では「くにとりっ!」より評価できると思います。
良かったと思うルールは、「手札を1枚残せる」ところです。
ドミニオンでは使えなかったアクションカードや余ってしまったお金カードはそのまま捨て札行きですが、このルールのお陰でそれらを活かせます。
4枚という少ない手札を増強する効果もあり、特定の1枚に依存するデッキ構成が許されるようになっていると思います。
逆に今回のプレイでやや納得いかなかったのは「総統の逆鱗」です。
元々イベントカードとして登場することのカードは、事実上コストなしで手に入れられるにも関わらず、高コストなカードを破棄してしまうことができます。
今回は自分が痛い目を見たせいもあるかもしれませんが、運で手に入ってしまうカードとしては些かパワーがあり過ぎるような気がしました。
破棄ではなくて捨札にする、くらいでもいいような気がします。
多少の問題はあると思いますが、ゲーム全体としての出来は悪くないと思います。
但し、プレイアビリティに関してはかなり厳しい感じがします。
まず、ルールが分かりづらいところ。
ドミニオンとの差を明確にしたいということだと思いますが、補給ポイント、作戦ポイント、ドローポイント、とゲーム内用語がやたら増えてしまっています。
発売後に大量のFAQが出ていることからも伺えるように、ルールブックの作り込みが甘いように思えます。
また、それ以上に問題なのが、カードそのものです。
売りである?イラスト枠が大きく取られているお陰で、肝心のカードテキストが小さくなってしまい、プレイ中にかなり不便を感じました。
ドミニオンに比べ全体的にルールが複雑になっているので、この辺りはもう少しプレイアビリティを意識したデザインにしてもらいたいところです。
また、イラストについてもさすがにここまで露骨ですとちょっと・・・。
これ、女性のいるゲーム会で取り出す気にはなれないですよね。
というわけで、いろいろな意味で「ちょっと惜しい」ゲームだと思いました。
【ドミニオン】
立て続けに発売されている派生ゲームに押されて久々のプレイとなった本家ドミニオン。
今回は最新拡張である「錬金術」が入荷したため、基本セットとの組み合わせで、推奨セット3つをプレイしてみました。
・・・目から鱗が落ちました。
どうも派生ゲームの複雑さに慣れてきてしまったのでしょうか。
兎に角軽快で、さくさくとプレイが進む、抜群のプレイアビリティ。
しかしゲーム内要素は簡潔にして必要十分。
瞬く間に3ゲームが終わり、改めてこのゲームの凄さを感じました。
で、肝心の「錬金術」のカードなんですが、初プレイの状態では「どれも強い」くらいの印象しか持てませんでしたw
取り敢えず、ポーションのお陰で「+1購入」の地位は向上したんじゃないかなあ、と思っています。
これからもプレイするのが楽しみで仕方ありません。
